東京都中央卸売市場豊洲市場

築地市場の老朽化と狭隘化を解消するために移転した新しい市場

◎沿 革 ・ 特 徴

沿  革

2001年:  築地市場の移転候補地として、東京ガス跡地が決定。
2008年:  移転基本計画が策定されるも、土壌汚染問題が浮上。
2011年:  汚染対策工事が開始される。
2016年:  豊洲市場の開場予定だったが、地下空間の問題が発覚し、延期。
2018年:  開場。

特  徴

広大な敷地 :  築地市場の約1.7倍の広さを持つ、国内最大級の規模です。
衛生管理の強化 :  全天候型の施設で、生鮮食品を扱うスペースが閉鎖型になっているため、温度管理が徹底され、衛生面が向上しました。
効率的な物流 :  ターレット(荷物運搬車)専用の通路や、荷捌き場が広くなり、物流の効率が大幅に向上しています。

◎市場の今後

★これから

観光客の誘致 :  豊洲市場は、プロの業者だけでなく、一般の観光客も楽しめるように設計されています。 食事処や見学者通路の充実により、観光名所としての役割が期待されています。

築地市場との共存 :  豊洲市場の開場後も、築地市場の一部は場外市場として営業を続けており、両市場が共存しながら、 日本の食文化を支える新たな関係性が築かれています。

市場機能の高度化 :  最新の設備と広大な敷地を活かし、コールドチェーン(低温物流)のさらなる強化や、 新たなビジネスモデルの創出など、市場機能の高度化が進められると予想されます。

●豊洲市場は、新鮮な魚介類や食材を求める多くの人々で賑わっており、国内外からの観光客にも非常に人気があります。

★豊洲市場の現状と人気

活気と人気 :  築地市場からの移転後、特に近年は和食ブームやインバウンド観光の増加により、多くの観光客が訪れています。

混雑状況 :  土日祝日や大型連休は非常に混雑し、人気店では長時間並ぶこともあります。混雑を避けたい場合は、平日の14時以降が比較的空いているようです。ただし、人気店は夕方になる前に売り切れてしまう可能性もあるため、注意が必要です。

グルメ :  場内には、新鮮な魚介類を使った海鮮丼や寿司を提供する飲食店が多数あり、食べ歩きも楽しめます。また、関連商品の物販店では、市場ならではの加工品や専門的な調理道具も手に入ります。

新たな施設 :  2024年2月には「豊洲 千客万来」がオープンし、市場に隣接する形で、新鮮な食事が楽しめるエリアと温泉施設が加わりました。これにより、豊洲エリア全体の魅力がさらに向上しています。

●豊洲市場の周辺は、再開発が進み、様々な観光スポットやレジャー施設が充実しています。

★豊洲市場周辺の様子

商業施設 :  「アーバンドックららぽーと豊洲」では、ショッピングや食事を楽しむことができます。

公園 :  「豊洲公園」や「豊洲ぐるり公園」など、海沿いの開放的な公園が整備されており、散策やバーベキューを楽しむことができます。特に、「豊洲ぐるり公園」からはレインボーブリッジの美しい夜景が一望できます。

その他 :  「キッザニア東京」や「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」など、家族連れやカップルで楽しめる施設も充実しています。

アクセス :  都心からのアクセスも良好で、東京メトロ有楽町線やゆりかもめを利用して簡単に訪れることができます。

◎大都市圏内移転の難しさ

★建築時の工事作業の問題

豊洲市場は、その建設にあたっては、様々な課題や歴史的経緯がありました。

土壌汚染対策

豊洲市場の建設地は、東京ガスの工場跡地であり、ベンゼンなどの有害物質による土壌汚染が確認されていました。 そのため、市場の開場には、大規模な汚染対策工事が不可欠でした。具体的には、 汚染土壌の掘削・除去、地下水の浄化、そして厚いコンクリートの盛り土による遮断などが行われましたが、その安全性や効果について議論が続きました。

工期とコストの増加

土壌汚染対策や、追加で必要となった地下の盛り土工事の影響で、建設費用は当初の想定を大幅に上回り、 開場時期も複数回延期されました。これは、計画の不透明さや、追加工事の必要性が後から明らかになったことなどが原因です。

地下空間の問題

建物下には、本来盛り土をするはずだった場所に、空洞の地下空間が作られていることが判明しました。 これは、当初の計画と異なるものであり、安全性の懸念や情報公開の不備として大きな問題となりました。